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2024.3.22
身近に潜む危険とは?建築の知識が役立つ話
こんにちは!社員Tです!
今まで新入社員と謳ってきましたが、4月から後輩もできるので「新入社員」は卒業です!
いやーあっという間の1年でした!
この1年はなんでも吸収してスキルアップする年でしたね。
そんな中のひとつ、先日また資格の講習を受けてきました。
今回は「酸素欠乏・硫化水素中毒作業主任者」ということで、なかなか取っつきにくい題名ですが、面白かったので皆さんに紹介します!
酸素欠乏症とは?
酸欠という単語の方が私たちは聞き馴染みがありますよね。
テレビのニュースで聞いたことのある事故、決して他人事ではないのです。
一般に酸欠状態とは酸素濃度が16%以下の状態の事を指します。
昔、高校生がヘリウムガスを入れた風船を吸って窒息死するという事故がありました。これも酸欠状態の一種なんですね。酸素濃度が10%以下の空気を吸うと死のリスクが高まります。
また、季節的に使うことの多いカイロも実は酸欠の危険をはらんでいます。
カイロを使うと、降ったり揉んだりすることで鉄粉と酸素が反応して酸化鉄が生成され、この反応により熱が発生します。
要は空気中の酸素を奪ってしまうんですね
ですので、狭い密室でカイロを使いすぎると酸欠状態に陥るということです。
次は建築時に起きる酸欠の事例です。
川に橋を作る際に起こることがあります。
川の中にコンクリートの柱を建てる場合、圧気工法というのを使うことが多いんですね。
皆さん小さい頃お風呂に桶を沈めようとしたことないですかね?桶の中の空気を水に沈めるのはめちゃくちゃ力が必要ですが、その後お風呂の中で息が吸えますよね!あれです、あれ!
あれを大きい機械を使ってやるんです。
↓こういうように
すると何が起こるかというと、今まで空気に触れてこなかった川底の砂(鉄粉)が、押し込まれた空気と反応しようとするんです!川底の鉄粉がたくさんの酸化鉄に変化します。
そうすると川底では酸欠状態の空気が広まるんですね。なんとこれが640m近くにも及ぶと言われています。
ですのでこういう反応を利用した工事をする際は半径1kmが危険区域に指定されます。
いやー、怖いような話ですけど、めちゃくちゃ面白いですよね!
小さい頃経験したことや学校の知識が世の中ではいっぱい使われているんです!
ほかにも、講習では、こんなことも受けました。
硫化水素中毒とは?
またまた聞き馴染みない単語です。
簡単にいうと硫黄と水素が反応したものですね。温泉地帯なんかで発生します。
また多くはマンホールや下水処理施設だったり、食肉工場、飼畜場、羊毛・フェルト工場なんかでも発生します。
これは本当に微量で死に直結する可能性があるものです。
私は以前大涌谷に行ったことがありますが、遠くからでもめちゃくちゃ硫黄臭いですよね。
あれも実は本当に微量の硫化水素を吸っていて、臭いを感じているうちはまだ良いです。発生源に近づくと嗅覚疲労で臭いも感じなくなるんですね。そしたらだいぶ危ないです。
過去にはスキーをしていた4人家族が雪山の硫化水素の発生源に近づいて事故にあってしまった例もあります。
このように自然からしたら当たり前の反応でも、人間からしたらたくさんのリスクをはらんでいます。
まとめ
私たちの日常の中にもたくさんの危険が潜んでいます。
その可能性をしっかりと認識し、日々の工事でも作業環境をしっかりと確認して、換気や保護具など適切な対処をするのが大事ですね。
今後も十分な知識をしっかり身につけて作業していこうと思います。
それでは皆さん次回のブログまで!ご安全に!
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